【悲報】清水建設 コロナ感染 現場作業所勤務者【死亡】作業所閉所
2020年4月13日 内閣総理大臣のSNS投稿が話題になっていますが、建設業関係者のなかの話題はこちらではないでしょうか。
とうとう、現場作業所でコロナ感染者の死亡者が発表されました。
これによって、建設業全体の対応が変わってくれることを願います。
もくじ
1.清水建設作業所でコロナ感染者が死亡
清水建設は本日2020年4月13日、HPに新型コロナウィルス感染拡大を受けた当社の対応を発表しました。
清水建設株式会社
当社ではこれまで,作業所に於いては関係省庁の指導に則り,除菌消毒と「三つの密」回避の徹底を図り,また内勤においてもテレワークや出張自粛など,全社を挙げて感染予防と感染拡大防止策を推進してまいりました。更に4月7日の「緊急事態宣言」発令を受け,一層の内勤の出社人員数削減など人と人との接触を極力減らす施策に全力で取り組んでおります。
しかしながら,この度,当社の東京都内の同一作業所勤務者3名が,発熱等があり,新型コロナウイルス(PCR)検査を受けた結果,「陽性」と判明しました。なお3名のうち1名は,検査後も体調不良が続き自宅待機をしていたところ,容態が急変し,亡くなりました。その後,「陽性」と判明したものです。現在,保健所の確認を得ながら,適切に対応を進めております。
当社は,首都圏をはじめ都市部を中心に日々深刻度が増す感染状況を踏まえ,当社グループ及び協力会社社員の生命・安全を最優先事項と考え,またこの感染症の拡大阻止の一層の強化を図るため,「緊急事態宣言」の対象地域に所在する当社作業所については,原則として,緊急事態宣言終了までの間,閉所する方針といたしました。関係者の皆様とは,今後協議を進めてまいります。何卒ご理解とご協力のほどお願い申し上げます。
清水建設のような大手の現場は、他の現場に比べたら、おそらくしっかり対応していた方の現場だったんだと思います。
文面に書いてある通り、「三密」回避も徹底していたのでしょう。
しかしながら、今回のコロナウィルスに関しては免疫力の低い方・年配の方・疾患のある方が重症になりやすいとの情報も流れています。
昨今の現場作業所は、工期の短縮・人員不足等の影響で始終疲れ果てている作業員さん・年配の作業員さんであふれかえっています。
すなわち、免疫力が低下している方たちが多い場所なのです。
それに加え、現場は特に騒音もでますから、大きな声で話さなければ聞こえませんし、近づかなければ話もできませんし、作業もできません。
人との間隔を1.5~2mとって作業なんて出来っこないのです。
ですので、現場で感染者が出るのは当たり前の結果。
現場を知っている人であれば、誰もが知っていることなのです。
それでも現場が閉所できない理由。
それはおそらく、契約金だの保証金だのそういうたぐいのお金の話なんだと思います。
今回、死人が出てしまったわけですから、清水建設さん他の企業がどう対応していくのか注目されるところだと思われます。
2.緊急事態宣言後各社の対応
大手ゼネコン5社の管理部門については、鹿島が「テレワーク、時差出勤を継続」、清水建設も「在宅勤務を進め必要最小限の人数で運営」とし、大成建設は内外勤ともに「従業員や専門工事業者の安全を最優先に感染拡大を防止しつつ、適切な事業継続を図る。感染防止対策を継続し、重要業務の継続は、交代勤務・分散勤務・在宅勤務などを実施する」とした。大林組は、「対象地域の本社、本・支店、大阪本店、九州支店のオフィス部門は原則テレワーク。首都圏はテレワークの原則実施を一層強化・徹底」とした。現場は、鹿島、大成建設、清水建設とも、発注者との協議で対応する方針で、大林組は現場内の感染防止を徹底しつつ、「原則として継続」の意思を示し、竹中工務店も同様に「感染拡大の防止を大前提としつつ、基本的には作業所を稼働する」とした。
長谷工コーポレーションでは、管理部門で優先業務を継続するため、不急の業務はできる限り延期して可能なかぎりのテレワークを継続し、現場は事業主からの要請があれば停止する。五洋建設は、管理部門は当面、テレワークで必要最小限の人数で出社する。現場は個別協議とする。戸田建設は、該当地域の本社・支店と国際支店を原則、在宅勤務とし、本社は受付時間を短縮する。現場は感染防止を最優先に、発注者・協力会社などと協議して判断する。
フジタは、該当地域の本社、支店、営業所などの常設部門で原則、在宅勤務強化、出張の自粛、大規模な会議の中止などの臨時対応を取る。前田建設も、従来の管内本・支店の在宅勤務や出張禁止などを強化する。三井住友建設は、管理部門でテレワークの実施率を8割にまで引き上げ、現場では手洗い、検温を徹底する。西松建設は、「工事中止・閉所」の基本方針を示しつつ、発注者と協議して最終的な対応を決める。安藤ハザマは管理部門でテレワークを強化し、現場は発注者と協議して対応する。
熊谷組は、最低限の現場支援機能を残し、本支店、営業所内勤者は原則として在宅勤務などとし、出社せざるを得ない場合も時差出勤、交代制勤務とする。全役職員は朝晩の検温結果を報告し、健康状態を把握する。現場では社員・協力会社社員の朝夕の検温などの健康管理や3密の回避、手洗い・マスク着用などの感染予防の対策を講じ、発注者の意向を確認しつつ、現場は継続する。
関西に本社を置く各社も対応を進めた。奥村組は内外勤者ともに可能な範囲でテレワークを開始した。淺沼組もテレワークを導入した場合のバックアップ体制は構築した。銭高組もテレワークの導入を検討している。鴻池組では、スライド勤務の励行や不要不急の外出、会議・会合への参加の自粛といった従来の取り組みを強化し、原則、在宅勤務とした。現場については、各社とも個別協議を進める。【現場は原則閉所方針も/設備企業の対応】
政府の緊急事態宣言の発令を受け、設備工事関係の各企業は、対象7都府県を中心に5月6日までの期間、新型コロナウイルス感染症対策を強化している。新菱冷熱工業は、対象地域の工事現場を原則閉所する方針を打ち出した。きんでんは、建設現場ごとに顧客と協議、顧客の方針に従い対応する。各社の管理部門は、企業活動を停滞させないことを大前提に、テレワークや交代勤務などで対応し、事業継続体制を確保する。
新菱冷熱工業は、7都府県の工事現場を原則閉所。社員や協力会社の従業員などは在宅勤務か自宅待機とする。顧客から事業継続要請がある場合は、協議した上で対応を決める。現場を継続する場合は安全確保が前提となる。元請現場だけでなく、下請現場でも原則閉所の方針を元請けのゼネコンに示す。
この現場閉所はダイダンも元請現場で原則適用する。既に顧客に説明している。閉所する現場は、第三者災害・公衆災害を防ぐための安全施設の維持・点検と、盗難防止業務を最小限の従事者に制限して対応する。
きんでんは、建設現場ごとに顧客の方針に従う。今後の現場停止状況によっては、人員配置の見直しを検討する必要が生じる可能性があるとしている。
管理部門の対応は、関電工が現在実施している交代勤務制を継続する。きんでんは、サテライトオフィス勤務や時差出勤などを実施。試験運用していた在宅勤務は、緊急事態宣言を受け、本格的な運用を始めた。
東光電気工事は本社、首都圏支社で原則テレワークを実施している。
大気社は、派遣社員を含め緊急事態宣言の該当地域に勤務、居住する管理部門の社員は原則在宅勤務とした。緊急の場合や出社せざるを得ない業務の場合に限り、上司の承認、人事部への報告など一定の条件のもと、出社を認める。新菱冷熱工業は、対象地域の従業員などは原則在宅勤務か自宅待機とし、事業継続計画に従い出社人数を可能な限り制限した事業体制とした。事業所の入口・受付は原則閉鎖した。
三機工業は、企業活動の継続を前提に2カ所以上の勤務場所の確保や交代制勤務、時差出勤などを継続する。ダイダンは、対象地区の事業所で働く役職員を原則テレワーク勤務とする。
新日本空調は、業務運営上最少人数での対応とし、可能な限りテレワークとした。
ミライト・ホールディングスのグループ各社は、在宅勤務を促進し、在宅勤務が困難な場合は、各自の通勤路線混雑状況を考慮した時間帯での時差出勤にしている。
既に複数の設備工事関係企業で新型コロナウイルス感染者が発生している。各企業は感染状況を注視し、感染防止対策を講じ事業を継続する。
政府が緊急事態宣言を発令して事に伴い8日までに大手・準大手ゼネコン各社は今後の対応を上記のように固めていました。
しかし、今回の現場作用所内でのコロナ感染者が清水建設の現場で出たことは決して他人事ではないとどこの会社も認識しているはずです。
お金をとるのか、命を取るのか
各会社の上層部の対応に非常に注目していきたいと思います。
3.まとめ
私は建設業界で20年弱働いています。
旦那さんも建設業界です。
友人も建設業界が多いです。
非常事態宣言を受けても、会社が対応してくれないので現場に出ている友人もいます。
下請けは発注者が閉所しない限り、感染のリスクがあるのを知りながら働かなくてはならないのです。
もちろん、働いている人には家族・恋人もいることでしょう。
家族や友人は、毎日感染しませんようにと祈ることしかできません。
皆さん、責任感がありますから、感染への恐怖心があるからと言って自分だけ休むことができないのです。
真面目な人が損をしてしまうのです。
あ~内閣総理大臣
優雅にソファーに座った動画を流している場合じゃなかったのです。
毎日、感染のリスクと戦う人が少しでも減る様に、建設業の偉い人たちに働きかけてください。
コロナが収束して、みんなが笑顔になったら好きなだけ優雅にくつろいでください。
どうかお願い致します。
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